開校の動機

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   家族や自身の病気が気づかせてくれた

長年、私は虚弱な体質のため思うように仕事や遊びを楽しむことが出来ず悩んでいました。
他の人と同じように活動的に過ごせるようになりたかったのです。
風邪ばかり引く上、不妊治療、妊娠期には切迫流産、とうとう仕事を退職せざるを得なくなる始末。
なんとか出産しても、更に様々な体調不良により毎日のように治療に通い、親に日々通ってもらっての育児でした。
その上、生まれた3人の子供たちもアレルギー体質で、アトピー性皮膚炎や喘息などに悩まされました。その頃はまだ、アトピーも広くは認知されていなく、妊娠中に食べた物が原因とも言われ、大変な責任を感じると共にどうにか治してあげたいという気持ちで、アトピーと戦う決意をしました。育児を楽しむ余裕が無かった辛い時期でした。
特に長女と次女のアトピーはひどく、食事療法をし、毎日食事日記を付け、体調の変化を記録しました。様々な制約の中、先の見えない治療に引きこもるようになりました。周囲の理解も得られないことも多く強い孤独感を抱えていました。
今振り返ってギリギリのところまで追いつめられていたと思います。
そんな状況でしたから私の体調も一向に良くなりませんでした。

         自然療法に関心を持ち、勉強を独学でスタート

そのような中、子供たちのかゆみや体質の改善のため、西洋医学だけに頼るのではなく、副作用のない自然療法も取り入れてみようと、独学で日本に伝わる伝承医学や東洋医学、食事療法といったものを学び始めました。
まだやれることがある!もっと楽しく治療できる!ととても気が楽になったのを覚えています。
そして、その効果を身を持って知ることになりました。ビワの葉を煎じてかゆみ止に使ったり、れんこんを擦って喘息時に飲ませたり、ゴボウの種で乳腺炎を治したりと、どうにもならなかった症状にとても効果があったのです。

それからは、西洋ハーブやアロマセラピーなどを学び、日常に取り入れ、生活がますます豊かになり、少しずつ心も身体も緩んできました。気持ちの持ち方や考え方も変わってきて、心が体調に大きく影響することを実感したのもこの時期です。

植物を育てることが好きでしたので、子供と一緒にハーブや野菜を育てて収穫し
食べていましたが、辛いことがあると、植物や土に触れることで癒される経験もしました。植物には何か力があると感じました。
その後、農業大の研修制度を利用して畑の土作りなども学びました。

また、子供たちが痒がり、喘息の発作が出ているときは寝付くまで、また一晩中マッサージや世話をするのですが、その時、肌の触れ合いがどれだけ癒しの効果があるかということも分かりました。私も子供に触れることで逆に支えてもらっていたと感じていました。
その後、アロママッサージやベビーマッサージを学ぶことにつながりました。
思春期となった息子ともスポーツマッサージでコミュニケーションをとることが出来ました。
スキンシップは赤ちゃんから大人まで必要としていることを実感しました。

        植物や自然療法が沢山のことを教えてくれました
               子供のアトピーを克服  

このように、様々な治療の甲斐があってか、子供たちのアレルギーも小学校中学年ころには食事の制限も少なくなり、徐々に改善されて現在はまれに症状が出る程度で見た目には全く分からない状態になっています。

子供や自身の治療に食事療法を取り入れる中、食の大切さ、身体への影響を思い知らされました。自然には、特に植物には素晴らしい力がある、癒しの効果があるということを実感しました。
そして、身心一如、病気には精神的な影響が大きいことにも気づくことができました。
今では、私自身、陥りやすい考え方の癖を知り、体質を知った上で未病の段階で養生することが大分できるようになり、仕事もこなしながら生活を楽しむ余裕が出来るようになりました。

全ての学びが集約されていた「薬膳料理」「中医学」に最後に出会う
         いつか伝える人になりたい!

そして、やっと落ち着いたころに薬膳料理に出会ったのです。
その基本となっているのは東洋哲学がもとになった中国伝統医学です。その理論には、私が長い年月がかかって少しずつ気が付いてきた、自然の成りたちや心身のつながり、心と身体の養生についてしっかりと説かれていました。
私は気が付くのに25年、亀の歩みのように時間がかかってしまいましたが、これを多くの方にお伝えするべきではないかと思いました。
そして、いつか薬膳料理の教室を始めたい、身体の弱った方に薬膳料理をお弁当にして届けたい、医療施設の給食に薬膳料理を使って欲しいと願っていました。
体調が回復し、子育てが一段落した3年前より、薬膳料理を伝えるための準備を始め、平成26年5月、やっと開校することができました。

今、多くの方にご自身や大切な方のためにこの薬膳料理を活用し、心も体も豊かに過ごしていただきたいと願っています。
またそのお手伝いが出来ることを心から嬉しく思っています。

薬膳料理を通して、健やかな心と体を養い、季節感あふれ滋味豊かな食養生をご一緒に学んでまいりましょう。
 幸食薬膳料理スクール 代表 田村美穗香